デジタル化や都市化が進み、自然と関わる機会が減っている私達。
私は現代人の、そして自分自身の自然の欠乏に危機感を感じて、
自然と触れ合う習慣を実践・発信することにしました。
その一環として始めたのが、
本企画「デジタルデトックス森林浴」（略して「デジデト森林浴」）です。
第5回となる今回は、神奈川県鎌倉市に位置する鎌倉広町緑地を紹介します。
部分的に再生された里山風景が魅力的で、豊かな自然に癒される旅でした。
私が感じた鎌倉広町緑地の魅力を先にざっと挙げると、以下の通りです。
・懐かしさを覚える古き良き里山風景
・好アクセスなのに、十分に五感で楽しめる大自然
・どこを歩いてもずっとウグイスの合唱、とても心地良い。
・道の整備、案内板も充実していて歩きやすい
デジタルデトックス森林浴とは
概要
デジタルデトックス森林浴とは、その名の通りデジタルデトックスと森林浴を同時に行うことを意味する造語です。
念のためにそれぞれの語句の定義を載せておきます。ご参考までに。
・デジタルデトックス
IT依存症を防ぐため、デジタル機器から一定期間離れる取り組み。
コトバンク（https://kotobank.jp/）
・森林浴
健康法として、森林の中に入り、すがすがしい空気にひたること。
コトバンク（https://kotobank.jp/）
IT企業に勤め始めてブログも始めた私は、
デジタル過多と自然の欠乏を同時に感じるようになりました。
そんな中、以下の2つの本がこの企画を始めるきっかけになりました。
１. スマホ脳
デジタル化の代償について述べた本。
スマホによって奪われた集中力を取り戻さないといけないなと感じました。
２. NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる
自然が人体にもたらす好影響の科学的データがぎっしり詰まった本。
「自然がいかに心身の健康に重要で、現代人に不足しているか」を学びました。
「デジタル依存と自然の欠乏の脱却を実行しながら、
同じような危機感を感じている方に向けて発信したい。」
そんな思いから、
デジタルの弊害の削減と自然の恩恵の享受を同時に行う
デジタルデトックス森林浴をスタートさせました。
使用したカメラ
スマホを一切使わないために、本記事に載せている写真はカメラで撮影しています。
使用したのはCanonのiNSPiC RECというデジカメです。
なんとディスプレイがなく、「撮れた写真は帰ってからのお楽しみ」なんです。
これぞデジタルデトックスのお供に最適で、私の中で2022年1番良い買い物でした。
スマホだとどうしても写真を確認するのに意識を取られてしまったり、
ついで使いで他の通知やアプリを触ってしまったり…。
今この瞬間に集中できるこのカメラは本当にオススメです！
メーカー生産が終わってしまっているので、もし気になった方は早めにチェックしてみてください！
鎌倉広町緑地の基本情報
どんな場所？
住宅街に囲まれた48ヘクタールの緑地です。
住宅開発が進められる中、この緑地でも1978年に開発計画が持ち上がったそうです。
しかし近隣住民の反対運動により、2002年に中止が決定。
その後はNPO法人により保護・景観の再生が行われ、
2015年に都市公園として開園しました。
ヘイケボタルやドジョウ、カエルなど豊かな生態系が住んでおり、
都市林として保全されています。
園内マップ
入場料
入場料は無料です。
入場可能時間
いつでも入場できます。
管理事務所は8：30〜17：15まで。
※お手洗いが利用できるのもこの時間内のみ。
公共交通機関でのアクセス
湘南モノレール「西鎌倉駅」から徒歩10分です。
メインゲートである御所谷入口に西鎌倉からというのが基本かと思いますが、念のため他のルートも載せておきます。
・鎌倉山入口
京浜急行バス「旭ヶ丘」から徒歩10分
・浄化センター入口
江ノ島電鉄「七里が浜」から徒歩15分
・七里が浜入口
江ノ島電鉄「鎌倉高校駅前」から徒歩10分
・室ヶ谷入口
江ノ島電鉄「腰越」から徒歩20分
駐車場
敷地内に駐車場はありません。
調べてみましたが、周りが住宅街なこともあり、大きな駐車場はなさそうです。
公式サイトも公共交通機関での来園を勧めていました。
一応、小さな駐車場は下記サイトでいくつか見つかりました。ご参考までに。
鎌倉広町緑地のスコアとタイムスケジュール
鎌倉広町緑地の森林浴スコア
私の独断で5つの指標で森林浴スコアをつけてみました。
ご参考までに。
タイムスケジュール
当日のタイムスケジュールは以下の通りです。
8：15 西鎌倉駅 到着
8：30 鎌倉広町緑地（御所谷入口） 到着＆散策開始
9：30 北側（カエル池・うさぎ山方面）の散策終了
– 9：45 管理事務所付近で休憩
10：45 南側（富士山/相模湾の眺望エリア）の散策終了
11：00 西鎌倉駅 到着
なお、記載されている情報は撮影日時点の情報となります。
最新情報と相違がある記載がある可能性がございますので、ご了承ください。
撮影日：2023年3月20日
それでは、当日印象に残ったことを順に紹介していきます。
鎌倉広町緑地の散策へ出発〜！
巡った場所の紹介
懐かしさを覚える里山風景
御所谷入口から歩いてすぐの場所には、里山復元林があります。
ボランティアや市の活動によって再生された里山風景の中を歩くことができます。
里山：人里近くにある、生活に結びついた山や森林。
コトバンク（https://kotobank.jp/word/%E9%87%8C%E5%B1%B1-511449）
かつては人と自然との繋がりが強く、循環していました。
そこから生まれた里山という風景。
私はこうした環境で生活したことがないのですが、不思議と懐かしさを感じました。
これって、人としての本能的な感性や感覚が関係しているのでしょうか。
本来人と自然は繋がっていて、都市化が進んだのはごく最近の話。
誰しもの心に存在する故郷のようなものがあるのかもしれませんね。
そんなことを考えながら、たくさんのノスタルジーを楽しんでいました。
たくさんの動植物
住宅街や駅から程近いにも関わらず、たくさんの動植物を楽しめる大自然です。
どこを歩いていても聞こえるウグイスの大合唱。
朝だったのもあり、とても清々しい気持ちにさせてくれました。
次に自然に出かけるときまでにボイスレコーダーを買おうと決意した瞬間でした。
いろいろな虫や動物がいると聞いていたのですが、
ウグイスの次に印象的だったのがリスさんでした。
10匹以上は見ました笑
木をスルスルッとつたっていく様子が、見ていて気持ちよかったです。
虫嫌いの私としては、
ちょっと立ち止まると飛び回っているコバエはマイナスポイントでした笑
他の虫はそんなに気になりませんでした。
富士山も見えた！眺望が素敵なスポット
散策路には4箇所の眺望スポットが設けられています。
相模湾と富士山の眺望がそれぞれ2箇所ずつ。
相模湾は正直住宅地の割合が多くて微妙でした笑
富士山は天気も良く、綺麗に見えて満足でした。
眺望スポットにはベンチが設置されており、一休みすることができます。
私は富士山の眺望のベンチで15分ほど読書を楽しんできました。
私的一番のお気に入りスポット
私が一番気に入った場所はここ！
マップのちょうど中心あたりに位置する「木道」です。
約150mの橋で、両側は水路になっています。
水路にはドジョウやカエルのほか、ホタルも生息しているそうですよ〜！
見た目も好きだったのですが、
両脇を湿地と木々に囲まれて歩いている感じがとても気持ちよかったです。
気に入りすぎて、ここだけ2周してきました！
注意点
最後に鎌倉広町緑地散策で私が感じた注意点です。
散策をご検討されている方は、参考にしていただければと思います。
歩きやすい靴で行こう
道は基本整備されていますが、結構アップダウンがあります。
あと以下のような歩きずらい自然の道も少しありました。
ランニングシューズや山登り用のシューズなど、歩きやすい靴をおすすめします。
危険な生き物に注意しよう
豊かな自然があるということは、危険な生き物も存在するということ。
私は遭遇しませんでしたが、可能性は十分にあります。
周囲や足元には常に注意を払って歩きましょう。
お手洗いは事前に済ませよう
散策路にお手洗いはありません。
お手洗いは管理事務所にのみ設置されているため、事前に済ませておきましょう。
おわりに
今回巡った鎌倉広町緑地の情報をまとめると、以下の通りです。
・再生された里山風景を楽しむことができる
・駅から好アクセスな大自然
・豊かな生態系を観察できる
・案内が豊富で歩きやすい散策路
・好景観な木道がおすすめ
鎌倉は歴史を感じる観光地のイメージが強かったですが、
このような大自然もあることを知れたのは新しい発見でした。
皆様は最近自然に触れたのはいつですか？
室内にこもっていませんでしょうか？
心身の健康のために月に１度は大自然に触れることが望ましいとされています。
この記事をみて、「ここに行ってみたい！」や「自分もデジデト森林浴したい！」と思っていただけましたら幸いです。
たまにはスマホの電源を切って、自然を満喫しましょう！
